吉岡心平のマーク

大型大物車の速度向上(2)

その他


 大物車の速度向上の2回目は、シキ600と610形式の取り扱いについて記載しよう。

 「大物車のすべて」では、ヨンサントウの際、この両形式は最高運転速度75km/hの乙種貨車に分類されたように読み取れるが、実際には暫くの間は丙種貨車に指定され、符号「ロ」と黄帯を標記した。

 乙種貨車への格上げは昭和46年6月11日付運達第10号で指示されたが、これは同日増備されたシキ611号車の走行試験の結果が良好だったことによる。既に存在していたシキ600と610号車は、たまたまこの時期にあった日車豊川への入場の際、標記を抹消したものと思われる。
 なお積車時の最高運転速度は45km/hのままなので、お間違いのないように・・


【その他資料館37】070518作成R4A。