吉岡心平のマーク

安宅産業所有の私有貨車リスト

その他


 安宅産業の私有貨車第一号は昭和24年2月編入のタム400形1526で、製鉄所の濃硫酸輸送から始まり、同年4月にはタム3200形3202が八幡に常備され、ベンゾールに参入した。

 その後、昭和34年に旭電化のプロピレングリコール、昭和37年に東海電化の過酸化水素と液化アンモニア(八幡?)が加わった。

 昭和40年代にはカセイソーダ液・塩酸・希硫酸などが戦列に加わるが、どうも正規の積荷ではなく製紙関連薬品の輸送用であったと思われる。

 所有車の延べ両数は、下表に示す256両と思われるが、このうちタム20400形21526はヨンサントウによる改番車であるため、実態は255両であったと思われる。


:形式 荷重 専用種別 番号 両数
タム400 15 濃硫酸 1526
タム3200 ベンゾール 3202
タム3250 3272,3273,3300,3301,3309
タム7000 プロピレングリコール 7000,7001
タム8000 過酸化水素 8003
タム20400 濃硫酸 21526
タサ4100 20 液化アンモニア 4208〜4220 13
タサ5600 過酸化水素 5600〜5606,5610,5615,5616 10
タキ300 30 濃硫酸 1395〜1399,4309,4310,4445,4462〜4465 12
タキ1150 過酸化水素 1171,1172,1174,1175
タキ1800 ベンゾール 1854
タキ4000 35 濃硫酸 4053〜4064,14005,14006,24044〜24048,24065〜24069 24
濃硫酸及び発煙硫酸 14059〜14063,24011〜24015,24021〜24025,34003〜34012 25
タキ5050 塩酸 5085,5086
タキ5750 40 濃硫酸 75770〜75772,75794〜75799,85750〜85758,85778〜85782,85794〜85799,95750〜95778,95782〜95788,115757〜115796,115798,115799 107
濃硫酸及び発煙硫酸 25789,25796〜25799,55750〜55755,85768〜85777,105797〜105799,115750〜115756 31
タキ7750 35 カセイソーダ液 27783〜27788,27792
タキ11600 35 プロピレングリコール 11600
タキ18600 25 液化アンモニア 18630〜18634
タキ19700 35 希硫酸 19700〜19703

【その他資料館38】070617作成R4A。