吉岡心平のマーク

ワム80000形288219

JR貨車


 新生JR貨物で、2軸有蓋車の基礎となったのはワム80000形280000番台であった。

 ワム80000形は15トン積のパレット輸送用有蓋車として昭和34年から製作されたが、その後側面が全て開く作業性の良さから、汎用有蓋車として活用されるようになった。中でも昭和50年から製作された280000形は本形式の決定版で、軸距が延長される等、本来ならば別形式としても良いほどの設計変更が行われた。

 ワム288219は昭和56年日車製で、昭和56年度に増備された最終グループ1,000両の一員である。

 ワム80000形の特徴は、とてもここだけでは述べきれないが、280000番台は近代形有蓋車の特徴であったハット断面の台枠中梁を通常のチャンネル材に戻して台枠を強化し、これで増加した自重を軽減するため側戸をアルミ合金製に変更した。
 また優れた走行性能を活用し、走り装置に水平ダンパを追加して85Km/hでの運用を計画したが、結局実現せずに終わった。この遺産として残されたのが、初期製が採用した鋳鋼製軸箱と、5,300mmに延ばされた軸距である。

 写真はJR貨物移行後に見られた試験塗装車で、新小岩車両センターの作と思われる。


【JR貨車016】050813作成R4。

ワム288219の写真

【写真3016】 ワム80000形288219 昭和63年4月30日 東港駅にて P:吉岡心平

真横写真を掲載したので、模型塗装の参考にして頂きたい。