吉岡心平のマーク

タサ4900形4900

私有貨車

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タサ4600形
▼タサ5000形

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ロット表


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特別編659
特別編661

積荷
●構造

入口


 サラシ液はソーダ工業製品としては歴史が浅く、かつカセイソーダタンク車の改造で賄う事が出来たため、多くの改造車を輩出した。
 呉羽化学では昭和37年にタキ4200形の改造車であるタキ4950形を4両製作したが、その4年後に増備されたのが本形式である。

 タサ4900形は23トン積サラシ液専用車で、一形式一両の珍車。昭和41年2月タキ2800形2825を改造した。種車はタキ1400形1474として昭和28年11月三菱で落成後、昭和29年10月日車支店でキセ取付改造を受けた車両である。

 改造では、種車のタンク体と台枠はそのまま使用したようだが、タンク内面処理が追加され、キセ等も新品に巻き変えた。

 タンク体は普通鋼製で、内面にゴムライニングを追加した。寸法は直径1,860mm・長さは7,660mmであった。周辺部品のうち、キセはカマボコ形の新品に交換されたが、嵩上げされたタンク受台はそのまま再用している。
 荷役方式は空圧による上出し方式は変わらないが、カセイソーダ時代のS字管は撤去され、液出管と空気管の上端に蓋をしただけとなった。
 台枠以下は種車時代のままで、平形の台枠は長さ8,400mm・BC間距離5,300mm、ブレーキ装置はKD形空気+手、台車は種車時代に改造されたTR41Dであった。

 所有者・常備駅は改造前と同一で、呉羽化学工業KK・勿来であった。運用先は島田駅だったようだが、昭和48年10月に廃車となった。


【特別編660】060412作成R4A、070728R4A2、081008R4BY、090222ロット表R3追加。


タサ4900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
4900 S4102▲ (専変) タキ2800 2825 呉羽化学工業KK

タサ4900形4900の写真

【写真1660】 タサ4900形4900 撮影日不明 保土谷駅にて P:吉岡心平

高校生時代の駅撮り写真で、黴だらけの酷いものだが、あるだけましと言う事でご容赦戴きたい。