吉岡心平のマーク

ク300形301

私有貨車

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シキ1000形
▼クム1000形

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ロット表

ク300

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特別編395
特別編397

積荷
●構造

入口


 ク300形については特別編63でトップナンバーを解説したが、今回はこれと競作された301を取り上げる。

 ク300形は日産自動車が最後の私有大物車として試作したもので、300は昭和40年12月東急、301は昭和41年2月日車で製作され、外観・構造は別形式としても良いほど異なっていた。

 車体は二階建てで、上段に1列4台、下段に2列8台、計12台のブルーバードが積載可能であった。上段はガーダー構造の一体型で、荷役のため一端をヒンジとして他端が降下出来るようになっていた。ク300が前後分割式だったのと対照的で

ある。下段の荷台は前後に2分割され、荷役時にはホーム上に振り出す事で、自動車の2列積載を可能としていた。
 台枠はク300と異なり平台枠で、床下には上段昇降用の動力源である発電機を装荷していた。台車は少荷重のため、枕バネをコイル+オイルダンパとした試作台車で、形式はTR41Dー1とされたが、後に第一次台車改造で同一形式が誕生するなど、周知されていたとは言い難い。

 所有者は日産自動車KK・常備駅は新興だったが、ク300と共に横須賀を基地として運用されていた。写真2は大船駅で継送待ちの際の姿である。昭和47年3月に廃車となった。


【特別編396】030628作成、040527R4+リンク追加、050409R4A、090413R4BY。

ク300形301の写真

【写真1396の1】 ク300形301 P:吉岡心平所蔵

ク300形301の写真

【写真1396の2】 ク300形301 昭和43年5月28日 大船駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】