Uanpps フランス | |
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U 特殊貨車 a 4軸[2軸ボギー] n 最大荷重>60t pp 軌間内 低位置重力落下荷卸 (荷卸し途中停止可能) s 積車最高速度100Km/h |
■Uanpps 荷重がカテゴリーの定義(60トン)を超え、軌間内に低位置から重力落下により荷卸し(途中停止可能)を行う機能を有する2軸ボギー特殊貨車(有蓋ホッパ車)である。 形式番号(Technical characteristics )の上3桁は写真から判断すると934が割り当てられている。フランスのUanpps形の形式番号は9342が確認されている。 ★d,dd,l,ll,o,oo,p,ppの相違 . 放出高さ d,l,o,p(top:高位置):レール面上0.7m以上の高さから放出およびベルトコンベア利用 dd,ll,oo,pp(bottom:低位置):レール面上0.7m未満の高さから放出(荷卸) 放出方式 l,ll,o,oo(bulK:全):放出を途中で止めることができない d,dd,p,pp(Controlled:制御):放出を途中で止めることが可能 2023.4.10作成 |
底開き式有蓋ホッパ車 |
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33 87 9342 003-9 RIV F-CTC Uanpps | 撮影:佐藤浩樹 2014.5.9 Gremberg操車場(ドイツ) |
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33 87 9342 014-6 RIV F-CTC Uanpps | 撮影:佐藤浩樹 2014.5.11 Köln Süd(ドイツ) |
■国-所有者 フランス CTC ■相互運用性 33 | ■形式番号 9342 撮影済番号003…014(3輌) |
タイプE3T 100m3-18.74m-3hopper ※本形式はスウィング式ルーフであるため屋根開閉式貨車Tanppsとすべき形式 S (100km/h)荷重39.6t(A 軸重16t)~57.6t(C 軸重20t)~65.6t(D 軸重22.5t) 120(120km/h)荷重00.0t(A~D) 自重24.4t 容積100.0m3 全長18.74m BC間距離13.70m 走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm) ホッパ数:3 底扉:3 開閉式屋根:スウィング式ルーフ 荷卸し方式:底開き式 フランスの穀物輸送会社Compagnie de Transports de Céréales(所有車コードCTC)所有の底開き式有蓋ホッパ車である。車体側面に大きくNESCAFEと標記されていて、塗色もコーヒー色であるを濃茶色であるため、コーヒー抽出残渣等の輸送に用いられているのだろうか。 車体は、天板および側板は緩やかな円筒状で、内部にはホッパとなる3つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。3つの四角錐台の2つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板は上部が垂直で、下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。緩やかな円筒状の側板は側梁上面に溶接され、車体と台枠は一体構造となっている。側板の前後端は円弧状の形状となり、内部には補強が設けられている。 上部には車体長さのスウィング式の積込口蓋(開閉式屋根)が設けられ、前側の台車上部の両側面に設けられたハンドルを操作し積込口蓋開閉軸を駆動して屋根を開閉する。片方の妻からの駆動だけで積込口蓋を開閉すると捻れるため反対側の妻側からも連動して開閉させる装置が設けられている。これを「積込口開閉連動装置」と呼ぶ。その詳細は、積込口蓋右側の車体上部に設けられた積込口蓋垂直駆動軸とリンクによりハンドルの操作力を反対側の屋根開閉軸に伝達し、両側の積込口蓋開閉軸を同期させて積込口蓋を開閉させる機構となっている。また両妻面には、駆動時に積込口蓋の重量とバランスして少ない駆動力で開閉できるようにするバネが設けられている。 3つのホッパはそれぞれ前後方向にW形状で1つのホッパに対して底扉とノズル状の放出口が設けられ、近傍に設けられたレバーを操作して底扉を開閉させる構造となっている。 台枠は平台枠であるが中梁は底扉と緩衝するため枕梁間を無くしていると推測され、車体と台枠が一体構造となり垂直荷重および連結方向の力を負担していると考えられる。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は設けられていない。 ※積込口蓋(開閉式屋根)がよく分かる写真https://www.tosh-railways.com/Wagons/UIC-letter-codes/U/Uanpps/i-bFcX64g/A |
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