[HOME]  [昔のフィルムから] ▲前の戻る ▼次へ進む 

昔のフィルムから 008

1980(S55).9.21 桜島駅

 安治川口駅の次は桜島駅へ行くのがお決まりのパターンであった。ここでは入換中の姿を撮影させてもらった。

   2021.12.18作成

 F-0082 タム8000形8003  昭和37年に汽車会社で製造された15トン積過酸化水素専用タンク車で、新製時は安宅産業所有で東海電化工業で製造される過酸化水素の輸送と販売を担っていたが、昭和52年には同社の経営破綻により東海電化工業所有となった。安宅産業(東海電化工業)ではタムとタサを競作したが、軍配はタサに上がったようで同社所有のタムは本形式1輌のみとなった。タムを賞用した江戸川化学工業(→三菱瓦斯化学工業)とは正反対であった。さて、桜島には同社の過酸化水素専用タンク車がよく来ていた。当時の入換作業者はゲートルで足下を固め保護帽とのスタイルで、現在ではお馴染みの黄色い安全チョッキはなかったことも時代の流れを感じる。

 F-0083 タサ5600形5610  昭和41年日立製の20トン積み過酸化水素専用タンク車。安宅産業(東海電化工業)ではタサ5600形を10輌も増備した。

 F-0084 タキ35000形35454   昭和43年に富士重工で新製された35トン積ガソリン専用の標準タンク車で、所有者は共同石油であった。

 F-0085 ヨ5000形5000   貨車趣味の楽しみ一つにトップナンバーを撮影することがあった。このヨ5000形トップナンバーもこの時出会ったのが、最初で最後であった。貨車の撮影はまさに一期一会であった。

 F-0086 ヒ600形704   こちらは桜島名物の控車で、床上には作業員の休憩小屋と手摺りがついたデッキが設けられていた。

[HOME]  [昔のフィルムから] ▲前の戻る ▼次へ進む