貨車銘板研究室−034

鉄道車輌工業

昭和40年 鉄道車輌工業 (ヨ6000形6569)

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2002/12/28 作成

■社名・工場の変遷

昭和21月

設立

鉄道車輌工業(埼玉県大宮市日進)
現在も盛業中(営業品目に鉄道車輌は有りません)

■ 昭和40年 鉄道車輌工業 写真154

 鉄道車輌工業といえば,国鉄指定工場として多くの貨車を生産した。

 銘板は昭和40年製のヨ6000形6569のもので,社章が無くなりすっきりとしたものとなっている。

 ヨ6000形はヨ5000形の改良形式として昭和37年に登場した車掌車で,自重がヨ5000形の10トンに対し,8トンと軽量化され,換算輌数も1.0から0.8に減っている。

 この0.8が思わぬところで威力を発揮した。タキ43000形20輌編成の1200トン列車では,タキ43000形の積車換算輌数が6.0であるため,20輌だと120となり定数一杯となってしまう。当然,当時は車掌車を連結しなければならなかったが,換算1.0のヨ5000では定数121となり,定数枠を超えてしまい運用できない。そこで,用いられたのは本形式で120+0.8=120.8となる。規定によると小数点以下切り下げとするため,定数は120.0となり,規定上問題なく運行が可能となったのである。 

写真155 ヨ6000形6569

昭和57年8月8日 隅田川

 

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