貨車銘板研究室−031

秩父鉄道

昭和56年改造 秩父鉄道 (タキ42750形42889)

[HOMEへ戻る]  [銘板一覧]  [前ページへ]  [次ページへ

2002/10/21 作成

■ 昭和56年改造 秩父鉄道 写真148

 昭和56年,秩父鉄道の貨車銘板が突如出現した。

 99系タンク車の石油版であるタキ9800形はC重油を設計比重として製造されたタンク車である。しかし,昭和50年代半ばにはC重油の需要が激減し,灯油や軽油の輸送も行っていたが,32トンしか積載できないのに,運賃は標記荷重の35トン分を徴収されるため,昭和56年に約150輌のタキ9800形の加熱管を撤去し,軽油・灯油専用として使用する改造が行われた。こうして登場したのが,タキ42750形で,荷重は32トンに減トンされた。

 実際に改造されたのは42750〜42894の145輌で,日車で114輌が,秩父鉄道で31輌が改造された。秩父鉄道改造車は42864〜42894である。

 改造は,タンク内部の加熱管とその支持金具を撤去し,鏡板の点検用フランジは撤去の上,丸い鋼板を溶接し塞いだ。

 こうして,突如145輌の出現したタンク車であるが,平成に入ると99タンク車自体が余剰廃車の対象となり,最後まで残った4輌が平成13年9月に車籍除外され,形式消滅した。

写真149 タキ42750形42889

平成年月日

 

 

 

[HOMEへ戻る]  [銘板一覧]  [前ページへ]  [次ページへ