貨車写真館−056

  
2006/7/26 更新

タキ2600形32643

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 タキ2600形32643

1981(S56)/5/1石巻港  

 富士重製タキ2600形に続いて三菱製のタキ2600を紹介しよう。タキ32643は昭和39年にタキ32642〜32649の1輌として新製された。所有者は旭電化工業(株)で須賀を常備駅としていた。

 キセ付きで内部ゴムライニングのタンク体はタキ2600形の標準構造であり,キセの接合をアングル材で行う手法は前回紹介した富士重製と同様である。ドームは小柄で上面片部にRが付き,受台側面は途中折りが無い斜め一枚物が特徴である。

寸法は,タンク体内径1850mm×長さ7850mm,台枠長さ8900mm,BC間距離5600mmであり,受台幅は500mmと標準的である。台車はTR41Cであるが,昭和45年にTR41Dに改造された。

 所有者は終生変わらなかったが,常備駅は昭和46年6月に王子へ移り,半年後に知多へ異動した。本ロット中ではタキ32642と共にもっとも短命で昭和63年に廃車された。

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