貨車写真館−055

  
2006/7/20 更新

タキ2600形12657

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 タキ2600形12657

1981(S56)/5/1石巻港  

 タキ12646〜12658の14輌ロットとして昭和35年に富士重で新製された30トン積みカセイソーダ専用車。

 新製時の所有者は三井物産(株)である。黒井を常備駅としていたことから分かるように実態は信越化学工業(株)がユーザーであったようで,昭和49年には信越化学工業(株)へ異動している。

 タンク体は普通鋼製で内部に積荷の純度保持のためゴムライニングを施し,外部には保温用の熱絶縁装置と薄鋼板製のキセを設けた。ドームは所謂ドラム缶タイプ

(上面が平らで鍔付き)で,ドームにはキセを設けていない。キセ上下の接合はアングルによっている。

 台枠側梁は高さ180mmのチャンネル材を使用し頑丈そうな印象を受ける。寸法を示す資料が未見であるため,小生の実測値によると,キセ長さ8000mm,台枠長さ7900mm,BC間距離5600mm,タンク受台幅500mmであった。台車はTR41Cであったが,昭和45年の第1次台車改造によりTR41Dとなった。

平成8年に車籍除外された。

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