貨車写真館−034

  
2006/5/11更新

タキ8100形28100

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タキ8100形28100

1981(S56)/02/21 越中島

 むかし、越中島では素晴らしい写真が撮影できた。後ろに高い建物も、架線も電線もなく、貨車が際だっている画像が簡単に撮影できたのである。特に日の高さが低い真冬が最高であった。ただ、北風が強く寒いため手ブレには気を遣ったことが思い出である。

タキ8100形は、初めてのタキとして昭和35〜45年に54輛が製造された30トン積みの希硝酸専用タンク車である。本形式を35トンに大型化したタキ10700形が昭和43年に登場しているため、これ以降に製造されたタキ8148以降ははわずか6輛と少数派であるが、タキ10700形の設計を反映したドームレス構造となり、これ以前と外観が一新している。

タキ28100は昭和45年9月に8148,8149,28100〜28102の5輛ロットとして製造された。所有者は旭化成工業(株)、常備駅は南延岡であった。

タンク体は内径1,850mm、長さ8,390mmのステンレス鋼SUS27(→SUS304)製のドームレス構造であり、台枠は長さ5,660、BC間距離5,660mmと、当時量産されていたタキ5450形標準台枠と同一である。台車もブレーキ装置も当時の標準であるTR41DとKD203-254×200であった。

昭和53年には日本陸運産業(株)、越後関原駅常備となった。平成7年に越後関原駅廃止により神栖駅常備となった。なお、越後関原駅も神栖駅も書類上の常備駅で、実際にはこの駅から運用された訳ではない。平成11年に車籍除外された。

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