貨車写真館−033

  
2006/5/8更新

タキ5750形57770

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タキ7750形57770[服部商店]

1983(S58)/06/25 安治川口

タキ7750形57770[東亞合成]

2001/11/29 昭和町

 タキ7750形は昭和42〜平成5年まで289輛が製造された35トン積カセイソーダ液専用タンク車で、タキ400形、1400形、2800形、2600形、4200形と発展してきたカセイソーダ専用車の完成版で、タンク内部には純度保持のためのゴムライニング、外部には保温用断熱材をもつ。

 写真の57770は昭和53年に三菱で1輛の単独ロットとして製造された。所有者は(株)服部商店で常備駅は浜小倉であり、安治川口へ運用されていた。東亞合成化学工業(株)に移ったのは平成6年3月で、7月には東亞合成(株)に社名変更された。同社の常備駅は伏木のでったが、平成10年昭和町へ異動した。

 タンク体は内径1,950mm、長さ8,990mmの耐候性高張力鋼製のドームレス構造で、板厚は胴板6mm、鏡板8mmと標準的な寸法である。タンク内部は厚さ3mmのゴムライニング、外部には厚さ50mmのグラスウール製保温用断熱材と薄鋼板製キセを持つ。台枠は、長さ11,000mm、BC間距離6,800mmの平台枠で、走り装置はTR225である。本車は保安対策が厳しかった時代に製造されたため、タンク歩みは強化型で新製された。

2006年5月現在も、いまなお現役で外観上状態も良好であるが、車令28年を経過し、全検費用所有者負担となる車令30年が近づいているため、今後の動向が気になる。

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