福田孝行の貨車ホームページ |
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今回の貨車写真館は,貨車でもなければ鉄道車輌でもない,トロリーバスの登場である。貨車写真館に取り上げることをお許し願いたい。次回の出張ではぜひ,中国の貨車を撮影したい。 北京はトロリーバス天国である。北京の街は2008年のオリンピックを目指し,古い町並みが消え高層ビルが乱立する近代都市へ邁進しているが,経済成長により乗用車も飛躍的に増大し,交通渋滞がますます激しくなっている。また,運転マナーの悪さは想像を絶するものがある。こんな,北京でも排気ガスを出さないトロリーバスが町中を走り回っており,新しい道路ができると,トロリーバスの路線も新たに延びている。バスも写真のように新しいものが多く,トロリーの連接バスまである。 10月12〜19日まで北京出張となったが,時間が取れたのは帰国する19日の午前中のみで,ホテル(新矯)から北京の銀座ともいうべき王府井(ワンフーチン)へ買い物に出かけたときに見かけたのが,写真のトロリーバスである。街路樹に囲まれた素敵な街路である。 トロリーバスの走る道は上空には2本の架線とこれを支えるメッセンジャヤーワイヤーが蜘蛛の巣のように張り巡らされ,鬱陶しいかぎりであるが,王府井(ワンフーチン)に入るとこの架線や電線が全て無くなり,すっきりとした空が広がるようになる。この架線の無い道路は2本のポールを降ろし,バッテリーを使った走行となる。 王府井(ワンフーチン)から出るときには,架線が復活するのだが,パンタグラフやビューゲルと異なり,ポールその先端を架線に嵌めねばならない。道路上にあるその場所と装置が写真146である。蓄電池で走ってきたバスは,ここで一旦停止しポールを揚げる。2本のポールがそれぞれの導入板(?)に入れば,走行を開始し,バッテリーの給電を架線からの給電に切り換える。しかし,写真147のように止まる場所が悪いと,2本のポールが1つの導入板に入ってしまい失敗である。この時にはバスを動かして再度挑戦するのである。
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