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貨車写真館−023


シキ500形500

 

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2002/9/10 作成


写真128 シキ500形500

昭和57年4月29日 塩浜操

 シキ550形の次は,国鉄貨車で最大荷重を誇るシキ500形の登場である。国鉄大物車は汎用性必要から低床式が多く,50トン積みのシキ60形,80トン積みのシキ100形と大型化してゆき,その頂点に立つのがこのシキ100形である。今後とも荷重100トンを超える国鉄大物車が製造される可能性は皆無に近い。

 シキ500形500は,昭和35年に,老朽化したシキ100形80トン車の置換・荷重拡大版として誕生した,当時の新鋭大野車シリーズの1形式である。

  低床式大物車の特徴である弓形の荷受梁は一般構造用圧延鋼材SS41(→SS400)を用いた4本のI形鋼からなる全溶接構造で,低床部の長さは6mと,シキ100形の5mに比べ1mも長くなっている。走り装置は,3−3軸複式ボギーで,シキ100形に似た板台枠構造であるが,短スパンの板ばねの採用により軸距は1400mmと短くなく,全長の短縮に寄与している。輪軸は12トン短軸を使用している。 黄帯を巻いたロ車で積車時の最高速度は45km/hとなる。

 晩年は,ほとんど使用されることなく,平成5年に廃車となった。

写真129 シキ500形500

昭和57年4月29日 塩浜操

写真130 シキ500形500

昭和57年4月29日 塩浜操

 

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