吉岡心平のマーク

コキ107JRF形17

JR貨車


 初めてコキ107JRF形を詳細に見る機会があったので、ニュースのカタチで報告する。

 コキ107形はコキ106形の後継として、平成18年度に1両が川崎で試作された形式。その後評価試験中だったが、いよいよ平成20年度に量産に移行し144両が製作の予定である。

 構造面ではコキ106の上廻りにコキ200向に開発されたトラックブレーキ付台車を組合せたもので、留置ブレーキも同様にデッキ上の配置となった。外観上は、台枠側梁の傾斜の仕方が従来のスタイルに戻ったことが注目されるが、

ざっと眺めたレベルでは、中梁の新設などの大きな構造変更はないように思われる。
 むしろ写真2のように車端部の台枠形状が相違した点に注目して欲しい。コキ200形と似た構造として製造時の簡素化を図ったもののようだが、コキ200形の車端部がデッキでコンテナを積載しないのに対し、本形式は車端に緊締金具を持つため、応力状態が異なる点が一寸気になる。
 台車はFT3Aで、コキ200形のFT3からはばね系が改良されている。

 いよいよコキ50000形も取替えの時期に入ったので、これから量産されることだろう。


【JR貨車047】090122作成R4、090124本文修正、番号表追加。


コキ107JRF形の製造年度別番号表 ■年度別両数変遷

グループ 両数 番号 両数 製造年月 製造所 備考
H18 H1812 川崎 試作車  
H20 144(予定) 12〜145 H1812 川崎 試作車  

【写真3047の1】 コキ107JRF形17 東京貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

【写真3047の2】 コキ107JRF形と106JRF形の比較 東京貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平