Tal ドイツ
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T 屋根開閉式貨車
a 4軸[2軸ボギー]
l 両側
 高位置重力落下荷卸
荷卸し途中停止不可)
■Tal
 積車最高速度が100km/h未満で、両側の高位置から重力落下により荷卸し(途中停止不可)を行う機能を有する2軸ボギー屋根開閉式貨車(有蓋ホッパ車)である。
 形式番号(Technical characteristics )の上3桁は写真から判断すると066が割り当てられている。 ドイツのTal形の形式番号は0663が確認されている。
★d,dd,l,ll,o,oo,p,ppの相違                        .
放出高さ
 d,l,o,p(top:高位置):レール面上0.7m以上の高さから放出およびベルトコンベア利用
 dd,ll,oo,pp(bottom:低位置):レール面上0.7m未満の高さから放出(荷卸)
放出方式
 l,ll,o,oo(bulK:全):放出を途中で止めることができない
 d,dd,p,pp(Controlled:制御):放出を途中で止めることが可能

   2022.11.30作成 2023.1.17誤記訂正
スウィングルーフ型屋根開閉式・両側開き式有蓋ホッパ車 DB Tal 963形
82 80 0663 366-7 D-DB Tal 963 撮影:佐藤浩樹 2012.6.15 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者 ドイツ DB        ■相互運用性 82 ■形式番号 0663 撮影済番号366(1輌)
90(90km/h)荷重31.0t(A 軸重16t)~55.5t(C4 軸重20t) ★★(指定線区120km/h)
自重22.75t 容積71.5m3 全長11.50m 積込口(開放時)10.4×1.2m BC間距離6.1m
走り装置:板側梁板ばね(両抱式)式台車(車輪径920mm)
ホッパ数:2 側扉:4 開閉式屋根:スウィング式ルーフ 荷卸し方式:側開き式 
 ドイツの鉄道貨物輸送会社DB CARGO(撮影当時はDB Schenker Rail)(所有者コードDB )所有の側開き式有蓋ホッパ車である。製造初年は1959年と古く、1980年に現形式のTal963形となった。積車最高速度が90km/hであるため、記号sを有しない。2011年時点で42輌が在籍していたが2015年までに全廃されたようだ。佐藤さんが撮影された2012年当時でも稀少な車輌であったと推測される。
 構造は、側開き式無蓋ホッパ車上部を台形断面に延長して上部にスウィング式の積込口を設けた構造である。車体は山型の底板と中央の幅の狭い機械室により前後左右4つのホッパに分かれ、それぞれに側扉が設けられている。車体上部にはスウィング式の開閉式積込口が設けられ、片妻に設けられた丸ハンドルを操作して開閉し、操作補助用にダンパ形状のばねが設けられている。開放時には1.2m幅の開口部が車体全長(10.4m)にわたってホッパ上部の円弧に沿って開き、積荷を積み込む。側扉は手動操作により4枚同時に開き、底板との隙間から積荷を自重により落下させ荷卸しする。車体の片端には手ブレーキ操作用のデッキが設けられていて、中央の機械室には側扉開閉機構等が収納されている。側扉の開閉操作はデッキから行う。
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