Taimn フィンランド | |
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T 屋根開閉式貨車 a 4軸[2軸ボギー] i 側開き式 m 積載長<15m n 最大荷重>60t |
■Taimn 積載長がカテゴリーの定義未満(15m未満)および荷重がカテゴリーの定義を超える(60t超え)で、積車最高速度100km/h未満の側開き式の2軸ボギー屋根開閉式貨車である。 フィンランドのTaimn形はUIC番号を持たない43000,443000番台が付与されたVR TRANSPOINT所有車である。 ※ 荷台転倒式貨車は無蓋と有蓋があり、これを有蓋車と無蓋車と呼ぶことは無理があるため、本解説では、無蓋の荷台転倒式貨車を「無蓋荷台転倒車」、有蓋の荷台転倒貨車を「有蓋荷台転倒車」と呼ぶことにする。 2022.11.26作成 |
スウィングルーフ型屋根開閉式・有蓋荷台転倒車 |
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43213-8 VR Taimn | 撮影:佐藤浩樹 2014.8.12 Harjavalta(フィンランド) |
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43216-1 VR Taimn | 撮影:佐藤浩樹 2014.8.12 Harjavalta(フィンランド) |
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形式図 | 出典:https://www.vrtranspoint.fi/fi/vr-transpoint/asiakkaan-opas/kalusto/rautatiekalusto/kotimaan-liikenteen-vaunut/irtotavaravaunut/rikastevaunu/rikastevaunu---taimn-taims/ |
■撮影済番号 VR 43201-3 … 43239-3 荷重51.0t(軸重20t) 自重28.9t 容積26.0m3 全長11.64m 積載長 不明 BC間距離6.0m 走り装置:板側枠板ばね(両抱式)式台車(車輪径920mm フィンランド鉄道グループの貨物物流会社VR transpoint(所有者コードVR)所有の最大荷重51.0トンの片スウィング式の屋根を有する2軸ボギー屋根開閉式貨車で、UIC番号が付与されたTainsと同一構造同一外観であるが、UIC番号を持たないフィンランド国内限定車である。 台枠上に前後2つに分かれた転倒式の荷台が載り、その上を前後2つに分かれたスウィング開閉式の屋根を載せた構造である。屋根は骨組の上にキャンバスを張った構造で、妻面中央の油圧シリンダを延ばして屋根側面を支点に大きく開く構造で、1つの屋根前後両側にあるロックを解除させた側と反対側(ロックした側)が屋根開閉の支点となる。このロックの解除は妻面にある機構の操作により左右どちらを解除する構造となっている。貨車への積み込みはこの状態で行う。荷卸しは、屋根を開け、荷台下部左右に設けられた油圧シリンダを延ばし荷台の端を持ち上げることで右または左に52°転倒させ、さらに側扉を90°開き床面と同一面の滑り板となって行う。油圧シリンダの駆動源は資料が無く写真からも不明である。 |
リフトアップルーフ型屋根開閉式・有蓋荷台転倒車 |
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443004-7 VR Taimn-t | 撮影:佐藤浩樹 2014.8.12 Harjavalta(フィンランド) |
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443005-4 VR Taimn-t | 撮影:佐藤浩樹 2014.8.12 Harjavalta(フィンランド) |
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443007-0 VR Taimn-t | 撮影:佐藤浩樹 2014.8.12 Harjavalta(フィンランド) |
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VR Taimn-t | 出典:https://www.vrtranspoint.fi/fi/vr-transpoint/asiakkaan-opas/kalusto/rautatiekalusto/kotimaan-liikenteen-vaunut/irtotavaravaunut/rikastevaunu/rikastevaunut---taimn-t-tamn-tw/ |
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形式図 | 出典:https://www.vrtranspoint.fi/fi/vr-transpoint/asiakkaan-opas/kalusto/rautatiekalusto/kotimaan-liikenteen-vaunut/irtotavaravaunut/rikastevaunu/rikastevaunut---taimn-t-tamn-tw/ |
■撮影済番号 VR 443004-7 … 443025-2 荷重57.5t(軸重22.5t)、67.5t(軸重25t) 自重32.5t 容積50.0m3 全長12.50m 積載長 不明 BC間距離6.5m 走り装置:板側枠板ばね(両抱式)式台車(車輪径920mm) フィンランド鉄道グループの貨物物流会社VR transpoint(所有者コードVR)所有の最大荷重51.0トンの片スウィング式の屋根を有する2軸ボギー屋根開閉式貨車で、IC番号を持たないフィンランド国内限定車である。スイングルーフ構造のTaimnに対し容積が2倍弱に拡大しているが荷重は余り変わらないことからスイングルーフ構造のTaimnより比重が低い積荷に対応してものと推測される。 台枠上に1つの転倒式の荷台が載り、その上をリフトアップ開閉式の屋根を載せた構造である。屋根は骨組の上にキャンバスを張った構造で、妻面に設けられた支柱・リンク機構の油圧シリンダを延ばして屋根を上方に移動させて開く構造で、開放上面高さは7.605mと屋根閉鎖時の4.594mの1.6倍も高くなる他に類を見ないものである。貨車への積み込みはこの状態で行う。荷卸しは、屋根を開け、荷台下部左右に設けられた油圧シリンダを延ばし荷台の端を持ち上げることで右または左に55°転倒させ、さらに側扉を90°開き床面と同一面の滑り板となって行う。油圧シリンダの駆動源は資料が無く写真からも不明である。 |
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