岩手開発鉄道 ホキ100形

Lot 1 ホキ101〜110

S35東洋工機 製造

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 昭和35年の石灰石輸送開始にあたって東洋工機にて101〜110の10輌が新製された30トン積ホッパ車。形式はホキ100形であるが,ホキ100は存在せず,ホキ101から付番された。

 新製にあたり当時の石灰石ホッパ車ホキ4200形の図面で製造されたため,外観・構造・寸法はホキ4200そのものである。輸送量増強のため,輸送本数の増大と編成長が増大され,昭和49年には総輌数43輌となり,18輌編成を2列車40分ヘッドで24時間運転する凄まじ輸送に発展した。その後20輌編成化を計画したようで昭和54年に7輌を増備したが,この竣工から5ヶ月後には,50輌全車に荷重5トン増の35トン積みへの増トン改造が行われ,20輌編成化は幻に終わった。

 この増トン工事はホッパ上部を切り接ぎ60mmかさ上げしたもので,写真でこの60mm分の溶接痕がよく分かる。実容積は20.8m3から24.0m3に拡大された。荷役は側開きであるが,手動操作ではなく遠隔操作により側扉を電動モーターを動かし一斉に開閉する優れものであり,車端には貨車では珍しくジャンパ連結器を備えている。また側扉は電動で頻繁に開閉するためホキ4200形の通常の補強では強度不足のようで,様々な形態の補強が後に行われた。本ロットでは写真に見られるような台車上部と車体中央に片側3か所補強リブを追加した。

 本ロットの台車は新製時TR41Cであったが,後に制輪子を鋳鉄からレジンシューに交換している。平成に入り時期は不明であるが,本ロットの在籍全車が廃車発生品のTR213Cに履き替えられた。平成20年6月の調査時点ではさらに109がTR225に履き替えられていた。

 本ロットは昭和59年の事故により103,109が廃車され,残る8輌が在籍している。

ホキ101

撮影:福田孝行 H20/9/13盛

ホキ102

撮影:植松昌 S60/8/14盛

ホキ102

撮影:福田孝行 H20/9/13盛

ホキ104

撮影:植松昌 S60/8/14盛

ホキ105

撮影:植松昌 S60/8/14盛

ホキ105

撮影:福田孝行 H20/9/13盛

ホキ106

撮影:植松昌 S60/8/14盛

ホキ106

撮影:福田孝行 H20/9/13盛

ホキ107

撮影:植松昌 S60/8/14盛

ホキ109

撮影:植松昌 S60/8/14盛

ホキ109

撮影:福田孝行 H20/9/13盛

ホキ110

撮影:植松昌 S60/8/14盛

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