貨車銘板研究室−001 浅野造船所→日本鋼管鶴見造船所 昭和五年 浅野造船所 製造 (福井鉄道 ホサ1形1) |
2002/2/25 修正 |
■社名・工場の変遷
■昭和五年 浅野造船所 製造 写真5 平成の世に浅野造船所の銘板が残っていたとは,奇蹟である。この奇蹟をもたらした主は,福井鉄道(株)の23トン積ホッパ車ホサ1形1であった。 ホサ1形1は国鉄セサフ1形1を福井鉄道がバラスト散布用して購入したのもので,車掌室を撤去し,種車の左右同時動作であった開戸開閉装置を左右別々に操作できるように改造したもので,開戸開閉用のウォームギヤ方式駆動装置は旧車掌室側に移されている。車掌室を撤去した台枠はハンドル操作用のステージとした。この結果,ご覧のように,左右非対称で,ギヤがむき出しのメカニックな外観となった。模型にすると注目の1輌となること請け合いである。 さて,この車輌は,昭和5年に浅野造船所で,青梅鉄道(株)所有のオキフ1形1として新製され,浅野セメント川崎工場への石灰石輸送に使用されていた。青梅鉄道(株)は昭和19年4月1日に国有され,オキフ1形1はセサフ1形1に改番された。この時は,当然車掌室付きで,この写真がネコ・パブリッシング発行の「トワイライトゾーン・マニュアル1」に掲載されているので,お持ちの方はご覧頂きたい。
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