貨車写真館−031

  
2006/1/16更新

タキ5450形95474

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 図203 タキ5450形95474

1999/7/25 能町

 能町の日本曹達の工場があり,能町駅で素晴らしい形式写真が撮れた。この写真を見ると晴天に恵まれた梅雨明けの7月の暑い夏の日を思い出す。

 タキ95474は95468〜95476の9輌ロットの一員として昭和51年5月日本車輌で製造された。所有者は日本曹達で常備駅は二本木であったが,昭和58年4月には能町へ異動している。

 タンク体は高張力鋼HT60製で内径1,800mm,長さ

8,260mm,胴板厚さ16mm,鏡板厚さ17mmの円筒形である。中央部にはフランジ接合のマンホールを設け,この上に荷役装置や安全弁,緊急遮断弁などを集中配置し,円筒形カバーで覆った,マンホール弁構造である。台枠はBC間距離5,960mm、長さ9,260mmとタキ5450形の標準である。補助(留置)ブレーキ装置は両側である。

高圧ガスタンク車としては長命あったが、日本曹達能町工場のタンク車輸送廃止により用途を失い、新製から28年後の平成16年9月に廃車となった。

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