200形式30噸積氯烯罐車

記号:P30VT

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 一見すると,廃車となった日本の高圧ガスタンク車を再利用した思える30噸積液化ビニル専用タンク車氯乙烯罐車である。よく見ると台枠以下はジャッキ受けと航送用フック掛けや手摺り形状,側梁上に残る緊急遮断弁操作箱から明らかに日本の高圧ガスタンク車のものである。タンク体は実容積36.6m3に対して自重は21.5トン前後と軽く,HT60相当の高張力製のタンク体を使用して,締金により台枠に固定している。受台とキセ継目の形状は日立製に酷似するが,これらのタンク体仕様に合致する日本の高圧ガスタンク車の候補が無いことから,日本から輸入した高圧ガスタンク車の台枠以下を利用し,タンク体を新製したのではないかと推測される。

2008/9/1作成

P30VT202

撮影:渡辺一策 1998/11/22 竹南(台湾)

P30VT203

撮影:渡辺一策 1998/11/28 竹南(台湾)

P30VT205

撮影:渡辺一策 1998/11/22 竹南(台湾)

P30VT209

撮影:渡辺一策 1998/11/28 竹南(台湾)

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