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貨物列車と
構内風景
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2023年5月18日(木) 

【ドイツ】 ベルリン空港ターミナル5

(Flughafen BER - Terminal 5)

  今回の欧州貨車撮影旅行の目的の一つが中欧班列(中国−欧州間の貨物列車)を撮影することで、佐藤さんの事前調査によるベルリン・ブランデンブルグ国際空港北側にあるFlughafen BER - Terminal 5(BER Airport-Terminal5)で撮影することにした。この駅はSバーン用のプラットホームと長距離列車用のプラットホームに分かれていて、長距離列車用ホーム上下線の間には通過線2本が設けられていてプラットホームが広く高さが低いこともあり、被写体までの距離は近いが貨物列車の速度も速くなく比較的撮影しやすい駅であった。

 2023年7月12日作成

写真S-1339 7:57通過 Sバーンで駅に到着し、長距離列車ホームの東端に出てみるとちょうど貨物列車がやってきた。2車体連結コンテナ車に原木輸送用アダプターを台枠にボルト止めした貨車で、原木輸送用アダプターと干渉するためコンテナ緊締金具は全て撤去されている。Inno Freight社では、このようにコンテナ車に様々な専用アダプターを取り付けることで、専用貨車の代わりとする輸送が増えている。

写真S-1340、S-1341 8:21通過 2車体連接車16編成のピギーバック(セミトレーラー)輸送列車

写真S-1342 8:34通過 2車体連結4軸車運車19輌編成の自動車新車輸送。車運車は1段のみでバン等の背高の自動車が積載されていた

写真S-1343 8:43通過 18輌編成のタンク車列車。全車、積載物のステッカーには国連番号3082(液体環境有害物質)とあり、左台車上部の継板にはPy-Oel(ドイツ語でOelは油、Pyは不明)と標記されている

写真S-1344、S-1345、S-1346 9:02通過 22輌の40ffコンテナ2個積載可能な全長約26mの長大なコンテナ車で編成されたコンテナ列車。中国と欧州を結ぶ中欧班列で、ポーランドの。コンテナ車は全車ポーランドの鉄道・陸送の複合輸送会社CLIP Intermodal sp. z o.o.所有。CLIP社HPを見ると、保有コンテナ貨車は80'のSggnss(写真)が180輌、90'の2車体連接車Sggmrssが100輌、コンテナ・トレラー積載可能な2車体連接ボケッケワゴンSdggmrssが100輌とのこと

写真S-1347 9:08通過 プッシュプルの客車列車。最後尾の客車は運転台付

写真S-1348、S-1349 9:10通過 21輌編成のタンク列車。牽引機は全長23mのCC軸配列の電気機関車で、台車間にディーゼルエンジン発電ユニットを搭載し、ラスト1マイル等の非電化区間への運転を可能とする新鋭機関車だ

写真S-1350、S-1351 9:50通過 スウェーデンに本社を置くHector Rail社が運行する34輌編成の鉄鋼スラブ輸送列車

写真S-1352〜S-1354 10:01通過 2車体連接19輌編成のコンテナ・ピギーバック列車。編成はコンテナ車が7輌、コンテナ・ピギーバック兼用のボックスワゴンが12輌であった

写真S-1355〜S-1358 10:06通過 2車体連結4軸車運車17輌+冷延コイル輸送車4輌+カセイソーダ液積載タンク車2輌=23輌編成

写真S-1359〜S-1361 10:19通過 39輌編成のポーランドPKC PARCOの側開き式無蓋ホッパ車列車。牽引機もPKC PARC所有機だ

写真S-1362〜S-1364 10:25通過 プラットホーム横を通過する円筒型有蓋ホッパ車9輌+ベンゼン積載タンク車25輌=34輌編成

写真S-1365〜S-1367 10:32通過 イギリスに輸送される新車回送列車。2車体連結車であるが、珍しいことにそれぞれの車体の番号が与えられていて、通常の2車体連結車が2車体で1輌であるが本列車の編成の貨車は、2輌とカウントされる。よって本列車は2車体連結11ユニット22輌となる。コンテナ積載部分の床面高さは980mmで、我が国のコキ100系の1000mmよりも20mm低い

写真S-1368、S-1369 12:12通過 2車体連結4軸車車運車19輌編成

写真S-1370、S-1371 13:03通過 旧東ドイツのディーゼル機関車牽引の30輌編成のタンク車列車。積荷は、石油類、ガソリン、トルエンカセイソーダ液、塩酸であった

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