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貨物列車と
構内風景
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2021/10/21 弁天島〜新居町

〜 昔も今もる西浜名橋梁は名撮影地 〜

 13年ぶりに東海道本線弁天島〜新居町間の名撮影地である西浜名橋梁を訪れ、07:44通過の5085レから16:06通過の1072レまで20本の貨物列車とコンテナの走行形式写真を撮影した。

 

 早速、全20列車と見ていこう。
               作成2021.10.31   撮影者:福田孝行

 写真S−1133 7:44通過 (4084〜)5085レ 最高速度95km/h 仙台(タ)発 広島(タ)行
 西浜松で中間にコキ2輌を増結しコキ22輌編成の5085列車。編成は12ftJRコンテナ、日本石油輸送所有UR19A、末尾には紺色の日本通運UV19Aが見える。タンクコンテナは住友精化所有塩化チオニール専用UT06C−5017が積載されていた

  写真S−1134 7:52通過 (3078〜)2078レ 最高速度95km/h 名古屋(タ)発 沼津行
 名古屋(タ)をチキ2輌+コキ17輌編成で東海道本線を上る2078列車。西浜松でチキを解放し先頭にコキ7輌(うち2輌は1068レから継送)を増結し沼津を目指す。
 機関車次位には25mレールを積載した2輌のチキ7000形が連結されている。最高速度75km/hのチキ7000形は安治川口発西浜松行きで、稲沢から本列車に継送されている。2078列車は稲沢〜西浜松間の最高速度は75km/hに制限されていてチキなどの一般貨車が輸送可能としている

  写真S−1135 8:18通過 (4070〜)1073レ 最高速度95km/h 仙台(タ)発 福岡(タ)行
 西浜松で先頭にコキ6輌を増結し堂々コキ26輌編成となり東海道本線を下る1073列車。しんがりはランテックのUF45A−39506

  写真S−1136 8:18通過 (4080〜)5091(〜3091)レ 最高速度95km/h 仙台(タ)発 名古屋(タ)行
 仙台(タ)からコキ20輌編成で東海道本線を下る5091列車。タンクコンテナ車はUSPU121249[9](KYS7030専用C-203)、UT5E-2,13(アクリルエマルジョン)の3個で、しんがりには4段積みの日本通運/中部鋼鈑のUM16A-25001/25007/25016/25017が載っていた。なお、本列車は稲沢で先頭に80レから継送のコキ3輌と1081レから継送のコキ3輌を増結し26輌編成となり、名古屋駅まで逆戻りして名古屋(タ)へ向かう。

  写真S−1137 8:42通過(1時間21分遅れ) 1060レ 最高速度100km/h 広島(タ)発 東京(タ)行
 全区間編成は変わらずコキ24輌編成の1060列車。先頭2輌は大竹発の96レから、後部コキ12輌は新南陽からの継送である。この列車はタンクコンテナの積載は多く、この日は先頭からJOTU571130[0]22T6(水硫化ソーダ)、EURU117242[6]22K2、NRSU361146[4]22K2(酸化プロピレン)、UT03C-5007(臭素)、UT9C-5014(エチレンジアミン)、UT9C-5011(ジエチレントリアミン)、UT11G-95049/JOTU371067[1]20T6(ポリエーテルポリオール)、JOTU306005[1]20K2(臭素)、JOTU671556[9]22T6(アクリルアマイド)、NRSU014008[3]22K2(フッ化水素)、NRSU383104[7]20K2(四塩化炭素)、NRSU381032[1](四塩化珪素)、NRSU621348[5]22K2(アセトアルデヒド)に、途中下り電車に被られ不明の3個を加え16個積載されていた

  写真S−1138 9:47通過(8時間8分遅れ) (4052〜)2051レ 最高速度100km/h 盛岡(タ)発 笠寺(〜名古屋南貨物)行
 8時間8分遅れで下ってきたコキ20輌編成のトヨタ「ロングパス・エクスプレス」。この日は先頭から5〜10輌目の6輌は積載なしであった

  写真S−1139 10:33通過 (60〜)59レ 最高速度100km/h 盛岡(タ)発 安治川口行
  2021年3月のダイヤ改正で登場した盛岡(タ)と安治川口を結ぶ福山レールエクスプレス。編成は先頭から郡山(タ)増結の4輌、盛岡(タ)増結の6輌、札幌(タ)発3056レから継送の盛岡(タ)増結の2輌、仙台(タ)増結の8輌の20輌編成だ。登場当時は新製のU54Aと新製間もないU49A形のみであったが、最近では新旧さまざまなコンテナが混じり、この日はU50A形1個、U51A形6個、U54A形28個にパノラマボックスのU49A形5個であった

  写真S−1140 10:50通過(2時間5分遅れ) 5052レ 最高速度100km/h 福岡(タ)発 東京(タ)行
 幡生(操)で先頭にコキ2輌を増結し24輌編成となり東京(タ)をめざす2時間5分遅れの5052列車。この列車は31ftの有蓋・通風・冷凍コンテナやタンクコンテナが多く積載されている楽しい列車だ。また、北九州(タ)から新潟(タ)へ返空される旭カーボンのカーボンブラック専用UH29Aも積載されている。

  写真S−1141 11:07通過 (4058〜)2059レ 最高速度100km/h 仙台港(〜陸前山王)発 吹田(タ)行
  吹田を目指して走る西濃運輸の混載ブロックトレインであるカンガルーライナーSS60。編成は先頭から郡山(タ)増結のコキ4輌、仙台港発の11輌の計15輌が西濃枠で、仙台(タ)増結の後部5輌が一般枠である。西濃枠はU54A-38000番台で統一、一般枠はディーラインのU54形2個、UV53A形1個、UV54A形4個の7個、ランテックの冷凍コンテナUF42A形が1個で、残り2個は12ftコンテナである。

  写真S−1142 11:10通過 8052(〜8063)レ 最高速度100km/h 福岡(タ)発 宇都宮(タ)行
 運転頻度が高い臨時列車の8052列車。コキ26輌の長大編成で、西浜松で先頭6輌を解放する。積荷はご覧のように12ftJRコンテナと日本石油輸送のUR19A形ばかりだ

  写真S−1143 11:19通過(7時間52分遅れ) (3088〜)1081(〜83)レ 最高速度95km/h 仙台(タ)発 百済(タ)行
 この列車の組成は複雑で、仙台(タ)発車時は20編成で、うち前10輌が石巻港発の紙輸送で宇都宮(タ)で解放し3070レに継送し隅田川へ向かう。宇都宮(タ)では解放した10輌の代わりに10輌を連結し稲沢へ向かう。稲沢ではこの10輌のうち先頭から7輌を解放し、先頭3輌(写真では空車)が名古屋(タ)行3091レに継送、次の4輌が四日市行2085レに継送される。さらに南松本発の80レから11輌を、富士発の2079レから2輌を増結して26輌編成で吹田(タ)へ向かい、ここで最後尾の2輌を解放して24輌編成で終着の百済(タ)へ向かう。

  写真S−1144 11:31通過 5061レ 最高速度100km/h 東京(タ)発 東福山行
 カンガルーライナーSS60、NF64に続く3往復目の西濃運輸混載ブロックトレインとして2021年10月5日に東京(タ)〜東福山間に運行開始をした。コキ18輌編成で、前15輌が西濃枠、後ろ3輌が一般枠である。一般枠は12ftコンテナが2〜3個積載と寂し事が多いが、この日はAKCロゴが目立つ黄緑色の旭所有U52A-38048と38054、三紀運輸所有のU53A-30086と30092が載っていて華やかであった。

  写真S−1145 11:46通過 (4054〜)2053レ 最高速度100km/h 盛岡(タ)発 笠寺(〜名古屋南貨物)行
 8時間8分遅れの2051レ通過の2時間後、定刻でやってきた20輌編成のトヨタ「ロングパス・エクスプレス」2053レ。先頭の1輌目はすっかり定番になった日本通運のU46Aの2個で、青色一色であった編成にアクセントを加えている(悪く言えば編成美を乱している)。

  写真S−1146 12:14通過 (3092〜)1092レ 最高速度95km/h 名古屋(タ)発 東京(タ)行
 2021年のダイヤ改正で昼間の運行となった列車。この列車は四日市等東海地区と関東を結ぶ化成品が多く積載されているファンの間では魅力的な26輌編成の列車である。積載している化成品は、エチレンカーボネート、過酸化水素、液体苛性カリ、CS剤、塩化ビニル、ポリエチレン、トリエタノールアミンS90であった。

  写真S−1147 12:52通過 1058(〜4069)レ 最高速度100km/h 福岡(タ)発 宇都宮(タ)行
 福岡(タ)と宇都宮(タ)を結ぶ列車であるが、宇都宮(タ)、まで行くのは26輌編成中11輌で、9輌は稲沢で解放され、四日市発名古屋(タ)行きの2080〜2082レに継送され、その代わり2074レから新座(タ)行きの9輌が連結される。西浜名橋梁通過時の編成は、前から1〜9輌目が稲沢〜新座(タ)、10〜12輌目が福岡(タ)〜新座(タ)、13〜15輌目が福岡(タ)〜西浜松、16〜26輌目が福岡(タ)〜宇都宮(タ)行きである。写真は残念ながら20輌目以降が切れてしまい12ftJRコンテナばかりであるが、この部分にはブリジストン物流のU54A-38040、日本通運のU47A-38366、ディーラインのUV54A-38099と31ft大型コンテナが積載されている。

  写真S−1148 14:50通過 1070レ 最高速度95km/h 熊本発 東京(タ)行
 熊本を20輌編成で出発し、北九州(タ)で専用に6輌を増結した1070レは、26輌中24輌が他列車からの継送を担う珍しい列車である。前から1〜6輌目の6輌は西大分発4074レから北九州(タ)で継送、7〜13輌目の7輌は八代発4096レからの継送、14〜18輌目の5輌は鹿児島発8096レで川内からの継送、19〜24輌目の6輌は鹿児島発8096レからの継送、そして25〜26輌目の2輌が継送なしで熊本から連結である。

  写真S−1149 15:10通過 62レ 最高速度110km/h 福岡(タ)発 東京(タ)行
 北九州(タ)を出発すると東京(タ)まで直通の最高速度110km/hを誇る24輌編成の優等列車で、前半分は31ft大型コンテナが 纏まって積載されている。

  写真S−1150 15:17通過 5060レ 最高速度100km/h 東福山発 東京(タ)行
 2021年10月5日に東京(タ)〜東福山間に運行開始をしたカンガルーライナーTF60の上り列車。たカンガルーライナーTF60の上下列車は稲沢ですれ違い、西浜名橋梁では11:31に下り列車、そして15:17に上り列車が通過しする。

  写真S−1151 15:35通過 1050レ 最高速度100km/h 福岡(タ)発 東京(タ)行
 福岡(タ)を深夜1:26に発車し、19:27に東京(タ)へ到着する直行列車。宅配便なら2日後配送可能の絶妙な時間帯の運行であるため、有蓋・通風・冷凍の各種私有31ft大型コンテナで統一された編成は見事だ。

  写真S−1152 16:06通過 1072(〜4085)レ 最高速度95km/h 広島(タ)発仙台(タ)行
 編成最後に、JR番号を付与された我が国唯一の40ft無蓋コンテナUM27A形を積載された有名な列車である。このUM27A形を含む後ろ2輌は東水島発の3094レを岡山(タ)で増結したもので、終着仙台(タ)まで輸送される。編成輌数は、広島(タ)〜岡山(タ)が24輌、岡山(タ)〜稲沢が26輌、稲沢〜宇都宮(タ)が24輌、そして宇都宮(タ)〜仙台(タ)が20輌である。