Tagps ハンガリー
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T 屋根開閉式貨車
a  4軸[2軸ボギー]
g 穀物専用
p 軌間内
  高位置重力落下荷卸
(荷卸し途中停止可能)

s 積車最高速度100Km/h
■Tagps
 軌間内に高位置から重力落下により荷卸し(途中停止可能)を行う機能を有する穀物・小麦粉等バラ積み食品輸送用の2軸ボギー屋根開閉式貨車(有蓋ホッパ車)である。
 形式番号(Technical characteristics )の上3桁は写真から判断すると065が割り当てられている。ハンガリーのTagps形の形式番号は0655が確認されている。
★d,dd,l,ll,o,oo,p,ppの相違                        .
放出高さ
 d,l,o,p(top:高位置):レール面上0.7m以上の高さから放出およびベルトコンベア利用
 dd,ll,oo,pp(bottom:低位置):レール面上0.7m未満の高さから放出(荷卸)
放出方式
 l,ll,o,oo(bulK:全):放出を途中で止めることができない
 d,dd,p,pp(Controlled:制御):放出を途中で止めることが可能

   2023.1.7作成 2023.1.17誤記訂正 2023.2.8修正
大型ハッチ付・底開き式有蓋ホッパ車
15.84m-3hopper
31 55 0655 095-5 RIV H-RCH Tagps-y 撮影:佐藤浩樹 2019.8.17 Kelenföld(ハンガリー)
31 55 0655 178-9 RIV H-RCH Tagps 撮影:佐藤浩樹 2019.8.17 Kelenföld(ハンガリー)

31 55 0655 700-0 RIV H-RCH Tagps
※上部大型ハッチが開いた状態(下写真は拡大)
撮影:佐藤浩樹 2019.8.17 Kelenföld(ハンガリー)
国-所有者 ハンガリー RCH     ■相互運用性 31 ■形式番号 0655 撮影済番号003…712(24輌)
003…197(塗色:赤)  S(100km/h)荷重41.0t(A 軸重16t)~57.0t(C 軸重20t)~67.0t(D 軸重) 自重23t
095   (塗色:青)  S(100km/h)荷重40.6t(A 軸重16t)~56.6t(C 軸重20t)~66.6t(D 軸重) 自重23.36t
522…712(塗色:灰)  S(100km/h)荷重41.5t(A 軸重16t)~57.5t(C 軸重20t) 自重22.50t
全長15.84m BC間距離10.80m 走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 開閉式屋根:大型ハッチ 荷卸し方法:底開き式 
 オーストリアの鉄道貨物輸送会社であるRail Cargoのハンガリー子会社Rail Cargo Hungaria(所有者コードRCH )所有の穀物輸送用の底開き式有蓋ホッパ車である。撮影された範囲では塗色が赤色と青色の0番台と、灰色の500番台があり、500番台は最大荷重が60トン以下であるが、0番台は軸重22.5tのD線区まで運用可能で最大荷重が60トンを超えているためUICのルールに従うとTagpnsとすべきグループである。また、本形式は積込口が長方形のヒンジ式であり、屋根が車体全長わたって開くわけはないので屋根開閉式貨車Tに区分するのは無理があり、同様な構造の形式が多数見られる特殊貨車Uに区分されるべきであると考えられる。
 車体断面は上部を半円断面で側面を平面とし下部を逆三角形とした形状で、線路方向に3つのホッパに分割されている。車体上部には細長く端部が半円形となっている大型のハッチが設けられ、ヒンジとなっている片側を軸に開く構造になっている。ホキ2200形の初期型でも長さは短いが同様の細長い大型ハッチを装備していたが、ハッチが重く開閉時の操作に力をようすることが問題になっていたことから、本形式の車体長さの9割程度に達する長いハッチの開閉には相当力をようすると思われ、もしかしたら1枚ものに見えるだけで4分割されているのかもしれない。
 3つのホッパ底にはスライド式と推測されるの底扉が設けられ、側梁下部に見える黄色のハンドルを回転させて開閉させる構造となっている。
 台枠は平台枠で中梁の有無は不明である。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置はて手ブレーキでハンドルが前側のデッキに設けられている。
上部がよく分かる写真:https://www.tosh-railways.com/Wagons/Country/55-hungary-MAV/000-399/i-s37jrtK/A
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