100形式10噸積冷蔵車

記号:10R

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 1928(民国17/昭和3)年に日本で製造された無氷槽タイプの10トン積冷蔵。太平洋戦争終戦後中華民国として独立してから記号10R,形式100が与えられた。横羽目式の木造冷蔵車で車体中央両側面に木製の観音開き扉を有する。現存している104では車体四隅の柱および側面の補強柱は木製であるが,妻面の補強は山型鋼が用いられている。記号10Rの上には制動筒(ブレーキシリンダ)を装備していないことを表す「+」が標記されている。このためブレーキ装置は片側に設けた車側制動機のみであり,ブレーキシューは車輪の片側だけに設けている。

 1984年に廃車されたが,その価値が認められ解体されずに10R104が長らく高雄機廠で保存されていた。その後2009(民國98/平成21)年 に高雄機廠で復元整備され、車埕駅に永久保存されている。

2016/3/6作成

10R104

撮影:福田孝行 2012/3/30車埕(台湾)

10R104

撮影:福田孝行 2015/7/15車埕(台湾)

10R104 記号番号,換算輌数表示

撮影:福田孝行 2012/3/30車埕(台湾)

10R104 形式,検査関係標記

撮影:福田孝行 2012/3/30車埕(台湾)

10R104 皮重=自重,載重=荷重 及び容積の標記

撮影:福田孝行 2012/3/30車埕(台湾)

10R104 シュー式走り装置

撮影:福田孝行 2012/3/30車埕(台湾)

10R104 説明板

撮影:福田孝行 2012/3/30車埕(台湾)

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