赤沢森林鉄道

土運車(1)

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 赤沢(保存)森林鉄道の折返点である丸山渡停留所に保存されている土運車で,岩崎レール製と推測される。車体は無蓋構造で,台枠を中心に水平回転し,車体の片方の妻はダンプカ荷台の後部扉でお馴染みの上部を軸に垂直回転方向に動く扉構造であり,反対側妻には稼働妻扉のロックを外すハンドルとリンク装置が設けられ,車体側面下部にはロックの爪が接続された伝達軸を有している。台枠鋼製であるが,他に類を見ない構造でチャンネル材を用いた側梁の片方にチャンネル材を用いた端梁を設け,反対側の開口部は中梁と言うべきブロックがあり,これが連結器を兼ねている。勿論端梁のある側には,手ブレーキ装置と朝顔型連結器が取り付けられている。走り装置は,内側軸受方式で,車輪はスポークが一体になった鋳鋼(もしかしたら鋳鉄)車輪を履いている。

 

撮影:2010/10/10赤沢森林鉄道丸山渡停車場

 

撮影:2010/10/10赤沢森林鉄道丸山渡停車場

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