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2009/11/15 R1.0

ア1570形 6噸積油槽車
[M38天野] 小倉常吉 い15〜19(5輌)→ア1570形1570〜1574(5輌)

明治38年に天野工場で5輌が新製された6噸積油槽車。所有者は小倉常吉で記号番号は,い16〜19であり,小倉常吉としては6年ぶりの増備車であった。明治44年の称号改正でア1570形1570〜1574に改番された。
明治40年北越鉄道の達に「牧口孝明から小倉常吉へ貸渡」と記されていることから新製時の所有者は牧口孝明であり小倉常吉へリースしていた可能性が高い。

タンク体は4ピース構造でドームは胴板の継目を避け

 

ため偏って設けていた。タンク固定方法は一般的な横木方式である。台枠は側梁のみ形鋼を用いた鋼木合造構造と考えられる。

大正7年の私有貨車手続改正では隅田川が受渡場所に指定された。大正10年には自動連結器取替の準備として中梁の取付と縦締棒の取替が一部の車輌に実施されたが,タンク体が小さいため7噸積への増噸が不可能であるため,大正14年7月には全車廃車となった。

諸    元
 
形  式 ア1570
製  造 M38天野工場
容  積 7.76m3(274ft3)
荷  重 6噸
自  重 5.80噸
換算比重 0.77
タンク内径 1435mm(4 ' 81/2")
タンク長さ 4801mm(15' 9")
台枠長さ 5525mm(18' 11/2")
軸  距 3048mm(10' 0")
走り装置 シュー式
ブレーキ 車側制動機
 
 
明治44年貨車略図